アロマトピア誌118号
Vol. 1
日本のみなさまへ
世界で活躍するセラピストからのお便り
From London

井上裕美子

アロマトピア誌118号
Vol. 1
日本のみなさまへ
From London

井上裕美子

皆さん、こんにちは。私は、アロマセラピーを学ぶために英国、ロンドンへ来てから、15年と数カ月が経ちました。趣味で始めたアロマセラビーでしたが、こちらに来ることになった経緯を簡単にご紹介したいと思います。
私がアロマセラピーと出会ったのは、1994年9月、雑誌「ケイコとマナブ」で、東京の九段下にあったハーバートハウスを見つけたことからでした。英国でロバート·ティスランド氏から学ばれたという栗崎小太郎氏の授業はとても興味深いものでした。1995年には、フレグランスジャーナル社の主催する「英国、Aroma'95」のツアーに参加し、現地校訪問やマギー·ティスランド女史と昼食会をし、こちらでの様子を存分にうかがうことができました。私は、以前に英国で旅行会社に勤めていたこともあり、何だかとても懐かしい思いをしたのを覚えています。その後、栗崎氏には、1997年7月「Aroma97」に参加するまでお世話になりました。当時、日本ではアロマセラビー協会が発足されたばかり、現在ほど統合的な授業を受けるのが難しい時代でした。趣味で終わらずに本格的に勉強をしたいという思いがつのり、私はカンファレンス終了後、ティスランド·インスティテュートへ入学を目指し、面談に合格し、同年9月からフルタイムで入学しました。
こちらでは、アロマセラビー一筋というセラビストはほとんどいないといっても過言ではなく、私も卒業後、ほかの技術を身につけるためにこちらに残ることにしました。すぐにアルバイトも決まり、勉学と仕事の日々を送ることになりました。複雑なビザ問題を除いては、資格取得後の仕事探しは、それ程難しくはないかと思います。ただ、スバやサロンでは、ブレンドされたアロマのオイルを使わざるを得ないですし、どちらかというと美容目的のような気がします。本来のアロマセラピーを分かってもらいたいとアブローチすることは、容易なことではありません。ホスビスや病院での施術とはまったく異なります。また、限られたブレンドオイルから個人のニーズに合ったオイルを選ぶのも難しいことです。それに同じオイルを繰り返し使用していくうちに、自分の身体があるオイルに対してアレルギー反応を起こし始めることもあります。オイル選びは、セラピストの好みによっても変わってしまうと聞いたことがありますが、同一オイルを使用しすぎないように、気をつけなくてはなりません。
私は現在ロンドン、チェルシー地区にあるクリニックに勤務する傍ら、個人の患者を訪問しています。1998年から始めたこの仕事も、手首の故障や体力の低下など、だいぶ浮き沈みがあったように思います。でも、こちらには補足医療の一環としての学校も多く、さまざまな方向から学ぶことができます。私も、今や、アロマセラビーの知識だけではなく、色々な方面から施術ができるようになりました。また経験を重ねるうちに、自分がどの疾患治療を得意とするのかが見えてきた気がします。マッサージ師としての寿命は10年と言われます。私もどのようなかたちでアロマセラビーや補足医療に継続してかかわっていくのかが、今後の課題です。
井上裕美子(CNHC登録、TIDHA、MIFPA、MBRA、MAEAJ、MAHBMT)
1997年7月に渡英。ティスランド·インスティデュートでホリスティックアロマセラピーの資格取得後、インディアン·シヤンピサージ、マニュアル·リンパティック·ドレナージュ、リフレクソロジー、霊気、ボディー·サイコセラピー等を学ふ。ンドンの大手スバ、スポーツクラブ、ホスビス、クリニックでの勤務経験あり。英国サタデータイムズ紙を始め、有名飛誌にも何度か紹介される。一児の母でもある。